宿曜解説

相性について

宿曜占星術の相性占い

宿曜占星術における相性占いは、「三九の秘法」を用いて行います。

”自分の宿(本命宿)と他の宿とはお互いにどのような関係であるのか?”という対人関係の相性を導き出すもので、宿曜占星術の大きな特徴となっています。

その相性別の分類としては、以下の11種に大別されます。

「命・業・胎」、「栄・衰・安・危・成・壊・友・親」

11種の運勢ワードを更に詳細に50種類に拡大したものの解説ページはこちら>>

さらに「命」以外は、以下の組み合わせに分けられます。

「業・胎」、「栄・親」、「友・衰」、「安・壊」、「成・危」

上記の組み合わせ、例えば「安・壊」の関係の場合だと、自分にとって「安(定)」だった相手に、何かのきっかけで突然「(破)壊」されてしまったり、「(破)壊」の相手から、いつの間にか「安(定)」を得ていたりという現象が頻繁にみられます。

それぞれの関係には”相性の相互作用”が生まれやすいのです。

ここでは、それぞれの関係において、「基本的相性」、「恋愛の相性」、「結婚の相性」の3つを説明しています。ぜひ、各宿の相性のページと併せてご覧下さい。

命の関係

同じ宿を持つ「命」の相手とは運命的な縁がとても深い人です。お互いに「命」の関係となる相性の確率は、6種類ある相性関係の中でも一番低く、出会いの確率も27分の1となります。

命の基本的相性

めったに出会う事のない相手ですが、一度出会ってしまったら強力な因縁か生じるので、なかなか離れることができない関係となります。似たもの同士なので、価値観や趣味などにシンパシーを感じる点が多く、たとえ初対面でもはじめて会ったような気がしない懐かしさを感じることもあります。しかし、接近しすぎたり意識しすぎたりすると、性格が似ているために自分では気がつかない内面の嫌な部分を見てしまい、嫌悪感を覚えたり重苦しく感じる場合も少なくないでしょう。

命の恋愛

運命的な縁で結ばれているので、出会ってすぐに恋に落ちるパターンが多く、どんな障害やトラブルがあっても困難を乗り越えて一緒になろうとします。因縁の強い相性だけに、愛を貫こうとする盲目的な恋愛になるでしょう。

命の結婚

強い絆で結ばれていて共感をすることの多い相性なので、同じ運命とカルマを背負い末永く仲良く暮らすことができるでしょう。ただ、因縁が深いだけに離婚したくてもなかなか別れられないのも事実。一人で突っ走りすぎると相手を混乱させてしまうだけでなく、トラブルの原因となるので注意して下さい。

業・胎の関係

「業・胎」の関係となるこの相性は、前世、来世とつながる因果を表します。あなたから見て「業」に当たる宿は、前世での自分の宿で”カルマ”を表します。「胎」に当たる宿は、来世での自分の宿で”受胎”を表しています。

つまり、二人が生まれるはるか前の世界に、なんらかの繋がりがあった関係が「業」であり、未来の自分の姿(来世)を意味する関係が「胎」です。基本的に、「業」の相手を支配し、「胎」の相手からは支配される関係です。

業・胎の基本的相性

「業・胎」の相性は、精神面が同じ性質なので、共通の話題が豊富で趣味も合います。憎しみ合うこともなく、実にあっさりとした関係なので、生涯を通して良い信頼関係を築くことができるでしょう。ただ、ちょっとした事で疎遠になる可能性もあるので、意志の疎通はしっかりと。

業・胎の恋愛

とても縁が深く、二人が出会うと、最初から相手に運命的なものを感じます。しかしそれは恋愛という感情ではなく、なんとも神秘的で奥の深いものです。周囲の度肝を抜くような異質なカップルとなるケースが多く、恋愛でも仕事でもベストパートナーとなります。もし別れがきても、未練を残すことはなく憎しみも残らないでしょう。

業・胎の結婚

神秘的な繋がりで結ばれているので、いつのまにか気持ちが愛情へと変化して、結婚するケースが多いでしょう。精神的には繋がっていますが、現実面での接点が少ないので、戸惑うことも多いでしょう。共通の趣味を持つことで、生涯を通して二人の仲はいつまでも新鮮でいられます。

栄・親の関係

あなたから見て「栄」に当たる宿は”繁栄”を表し、「親」に当たる宿は”親愛”を表す最高の相性です。

お互いにプラスを与え合い、尊重する事ができる理想的な組み合わせです。双方に繁栄をもたらす相性は、この関係のみです。

すべてにおいて協力関係が成り立つ宿縁で繋がっているので、一緒に行動する事で、棚から牡丹餅のような幸運が訪れるでしょう。

栄・親の基本的相性

近距離
近距離の相手とは、かなり関係が深くなります。 最初の印象はさほど強烈でないのですが、何かと縁があるのでかかわりも次第に深まります。長く付き合うほどにかけがえのない特別な存在となるでしょう。友人から親友へ、友情から愛情へと変化するケースも多く末永く付き合っていけます。いつも寄り添って息もピッタリですが、隣り合わせた宿だけに摩擦も多く詮索しすぎると衝突します。
中距離
中距離の相手とは、すべての相性の中でも最も良い関係となります。特に恋愛関係においては最高の組み合わせです。程よい距離感が二人の関係をより親密にしてくれるでしょう。でも、第一印象が薄いので、せっかくの出会いを見逃してしまう可能性もありそうです。
遠距離
遠距離の相手とは、偶然の重なりにより何度も会う機会が増え、気になる存在となっていくパターンです。近距離・中距離と同じく好相性ですが、宿同士が比較的離れているため、相手の存在を見逃してしまう可能性がありそうです。基本的にはお互いに詮索することもなく、相手の立場を尊重する事ができるでしょう。

栄・親の恋愛

近距離
近距離の相手とは、気がとても合うので、気がついたら付き合っていた、というくらい難なくスムーズな展開となります。特に友情から愛情に変わった時は、最高のカップルとして末永く付き合っていけます。隣り合わせの宿なので、親密な関係が深まります。
中距離
中距離の相手とは、めったに出会うことのない最高のカップルといえそうです。お互い高めあうことができ、親友のように仲の良い二人の間には、中傷や邪魔がはいることもありません。恋愛はもちろんのこと、ビジネスパートナーとしても好相性です。
遠距離
遠距離の相手とは、お互いに干渉する事もなく、程よい距離を保ちながら相手の立場を尊重する事ができるでしょう。しかし、宿が離れているために、何日も連絡をとらないでいるといつのまにかライバルが登場して寝取られる可能性もあるので、連絡は密に取り合って。

栄・親の結婚

近距離
近距離の相手とは宿同士がピッタリと寄り添っているので、結婚までの道のりもとてもスムーズ。二人三脚で幸せな家庭を築くことができます。逆に、結婚までの時間が長すぎると衰運を招くので注意して。何か問題があるとすれば、他の相性と比べて刺激が少ないので、気持ちの上で関係がマンネリ化する可能性があります。
中距離
中距離の相手とは、誰もが祝福してくれる最高の結婚となるでしょう。末永くお互いに支えあっていける組み合わせです。何らかの理由で離婚したとしても、復縁する可能性も高い関係です。
遠距離
遠距離の相手とは、基本的に近距離や距離と同じく幸せな結婚生活が築けますが、距離が離れていることが災いとなり、単身赴任など遠距離結婚となるケースも少なくありません。しかし、信頼関係の絆が強いので大きな問題になることはなさそうです。

友・衰の関係

運命的なものを感じる、ラヴァースの関係を表す相性です。

あなたから見て「友」に当たる宿は、交友を表し、「衰」に当たる宿は、衰弱、衰退を表します。「友」の人のほうが優位な強い立場になり、反対に「衰」の人は、ちょっとメランコリアな弱い立場となります。

お互いに損得ぬきで好きになってしまうので、恋人として付き合っていく上では楽しい交際が望めるでしょう。友人関係としても、とてもい良い相性です。共通の目標や趣味も一致するので、楽しい時間が共有できて親睦も深まります。

しかし、別名悲恋宿といわれることもあり、二人の間には難事も多いようです。

友・衰の基本的相性

近距離
近距離の相手とは距離が近いのでとても縁が深く、出会ってからすぐに打ち溶け合える関係になれます。付き合っていくほどに関係も親密となり、運命的なシンパシーを覚えるでしょう。
中距離
中距離の相手とは、友人関係であればかけがえのない無二の親友となるケースが多く、付き合うほどに信頼感はどんどん深まっていくでしょう。ただし、落ち着いた関係なので刺激は少ないでしょう。
遠距離
遠距離の相手とは、近距離、中距離と同じく相性は悪くはありませんが、本質的に違う性質なのであまり縁がありません。タイミングが悪かったり、仲良くなるまでに時間がかかってしまいます。

友・衰の恋愛

近距離
近距離の相手とは劇的な始まりが多く、すぐに恋に落ちてしまいます。年の差があった場合、趣味や価値観が似ているので意外とうまくいきますが、片思いのままに終わってしまう可能性も少なくないでしょう。
中距離
中距離の相手とは恋人として最高の相性です。長い付き合いの中で、トキメキは薄れるかもしれませんが、信頼関係はどんどん深まります。何か二人の関係にトラブルがあったとしても、共通の友人が救ってくれます。
遠距離
遠距離の相手とは、近距離、中距離と同じく相性は悪くはありませんが、やはり縁が生じません。バランスやタイミングが悪すぎて、片思いのまま終わってしまう可能性も少なくないでしょう。 両思いになれたとしても、難事がつきまとってきそうです。

友・衰の結婚

近距離
近距離の相手とは運命的なものを感じますが、いざ結婚となると目に見えないものが二人の邪魔をします。無理に押しきろうとすると、波乱を巻き起こす可能性があります。子供に恵まれないかもしれません。
中距離
中距離の相手とは結婚しても障害が多く、何かと邪魔が入りやすそうです。難問を乗り越えた上で成立した夫婦であれば、結婚後も恋人同士のような新鮮な関係でいられるでしょう。
遠距離
遠距離の相手とは相性は悪くはありませんが、結婚後もなんとなく困った状況がつきまとってきそうです。どちらかがバツイチのほうが、うまくいく組み合わせです。初婚の場合は小さないざこざが起こり、子供に恵まれないかもしれません。

安・壊の関係

あなたから見て「安」に当たる宿は、安定をもって相手を破壊する事を表し、「壊」に当たる宿は、相手から破壊される事を表しています。よって「安」に当たる相手には、自分が優位な立場となり、「壊」に当たる相手からは、自分が破壊される立場となります。

宿曜占星術で、もっとも気をつけなければいけないといわれているのがこの相性です。

破壊作用が強く働いた場合は、お互いに破滅的な結果になる場合も少なくありません。この相性は穏やかな関係とは言い難く、特に恋愛に関しては極力避けたほうが無難でしょう。なぜならば、その恋は成就できず、結果的に気持ちが憎しみに変貌する恐れがあるからです。

恋愛以外ではその強力な破壊作用が武器となって、自分では思ってもいなかったような意外な方向へ進む可能性もあります。

師弟関係のような組み合わせは逆に好相性となる場合もあります。

どちらにしろ、この相性の人と絡むことで自分自身が一皮剥けると考えて良い相性です。

安・壊の基本的相性

近距離
近距離の相手とはとても縁が深く、常に反発しあいながらもズルズルと腐れ縁の関係が続いていくので、なんともやりきれない切なさを感じてしまうでしょう。絡めば絡むほどに、トラブルも増えます。
中距離
中距離の相手とはそれほど縁は深くありませんが、一度出会ってしまうと、お互いに強烈な印象が魅力となって惹きつけあいます。でも、何かと邪魔が入ったり、自分たちのこと以外で周囲の揉め事が増えるので、やるせなさを感じてしまいます。
遠距離
遠距離に当たる相手とは、破壊作用がもっとも強力なので注意して下さい。縁の強い組み合わせで、破壊作用も強力です。絡むことで、身も心もズタズタになる恐れがあり、思わぬところから災いが降りかかります。大胆な行動は避けてください。

安・壊の恋愛

近距離
近距離の相手とは運命的で劇的な出会いが多く、この人しかいないとばかりに愛を貫こうとします。一時的な感情で駆け落ちするカップルも少なくないようです。二人の世界から抜け出すには至難の技。何事も真剣に話し合って。
中距離
中距離の相手とは、デートの邪魔が入ったり、なかなか二人きりの時間が作れそうにありません。一度憎しみが生まれてしまうと、お互い傷ついて泥沼化してしまう恐れがあるので、せめて二人の間には嘘のないように。喧嘩別れに注意。
遠距離
遠距離の相手とは破壊作用がもっとも強く働くので、出会った瞬間に激しい恋に落ちます。略奪愛もいとわない関係になることも少なくありません。恋の終焉も早いけれど、結果的に憎しみは残ります。

安・壊の結婚

近距離
近距離の相手とは愛を貫いて結婚したとしても、運命的な破壊運に逆らうことは難しいでしょう。波乱含みの結婚生活となります。最悪の場合、それがお互いのためになるのであれば、キッチリ話し合って別れること。
中距離
中距離の相手とは苦難を乗り越えて結婚できたとしても、その生活は穏やかなものとはいえません。お互い罵り合って喧嘩別れするケースが多いので、日頃から意思の疎通を心がけて下さい。
遠距離
遠距離の相手とは周囲に迷惑をかけて結婚したとしても、運命的な破壊作用が強力なので、お互いの願いを成就させるのは難しいでしょう。どちらかが不倫関係といった場合も少なくありません。また、子供に恵まれないかもしれません。

成・危の関係

あなたから見て「危」に当たる宿は、危険を表し、「成」に当たる宿は、達成、成就を表します。この関係は職場で出会うケースが多く、仕事絡みの付き合いには最高の相手となります。

ちょっとリスキーな組み合わせですが、言いたいことを言い合える友人宿です。性格が正反対なので、お互い惹かれ合います。また、ものの考え方が違うので刺激的に感じるでしょう。良い意味でライバルとしては最適の相手で、お互い切磋琢磨しながら成長できる相性です。自分に欠けている一面を相手に見出すことができるでしょう。

常にドライな関係で実にあっさりした組み合わせですが、少し熱い気持ちをもって付き合うことで、お互い尊敬できるかけがえのない友人となるでしょう。

成・危の基本的相性

近距離
近距離の相手とはとても縁が深く、近距離の相手とは常にドライな関係です。お互い詮索することはほとんどありません。お互いの長所を認め合うことができれば、親友のような信頼関係が築けます。
中距離
中距離の相手とは出会う確率は少ないかもしれません。性格が面白いくらいに正反対なので、刺激も多く何かと楽しい相手です。競争相手としては最高の相手です。お互い尊重し合うことができれば、ビジネスチャンスが舞い込みます。
遠距離
遠距離の相手とはまったく正反対に位置していて、目指す方向も違いすぎるので、自然に引き合うというパワーは弱めです。何かと小競り合いも多く、喧嘩したらそのまま疎遠になってしまうでしょう。

成・危の恋愛

近距離
近距離の相手とは出会ったときからお互いに強く惹かれ合います。けれども実にあっさりとした関係なので、親友のような信頼関係が築けます。主導権は、どちらかがハッキリ持っていたほうがうまくいきます。
中距離
中距離の相手とは異なる性格同士なので学ぶ点も多く、意外にうまくいくかもしれません。相手の好みに合わせるより、常にお互い刺激的な一面をみせていくほうがうまくいきます。
遠距離
遠距離の相手とは志向回路がまったく違うので、相手のことをすべて理解しているような気持ちでいると、大やけどします。もともと縁が薄いので、喧嘩したらアッサリ別れてしまうケースが多い関係です。

成・危の結婚

近距離
近距離の相手とは、性格が正反対なので結婚に対する不安が生まれそうです。女性のほうが主導権を握ったほうがうまくいきます。基本的にドライな関係なので、長続きする夫婦が多いようです。
中距離
中距離も相手とは結婚しても気を抜かず相手の気持ちを思いやって下さい。お互いの趣味を尊重したり、相手を尊敬する気持ちを忘れずに。そうすることで、お互い高め合える夫婦となります。
遠距離
遠距離の相手とは、縁が薄いので結婚する可能性は少ないかもしれません。また、結婚してもお互いやりたい放題で、ワガママも目立つでしょう。喧嘩もいいけど、ほどほどに。